〜 解離性同一性障害の彼女と僕〜
 
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彼女の日記(詩)

彼 女の日 記で す。
彼女が書いていたアメブロにも数多くのものがありますが、
一部をここにも掲載しておきます。

日 記というより、詩に近いものです。





「切 ない」

切 なかった 

こ んなあたしと 
ダ メなあたしと 
解 離で人格交代してばかりのあたしと 
共 に生きてゆこうとする彼 

「俺 の胸の中でりんは死ぬの」と 
あ たしの最後まで共に生きたいという彼 

切 なかった 

別 れようと思った 

あ たしはこの人を苦しめる 
ダ メにする 

別 れよう 

ひ とりぼっちには慣れてる 
ずっ とひとりぼっちだったもの 
ま た元に戻るだけの事 
あ たしはひとりでだいじょうぶ 
ずっ とひとりぼっちだったもの 

誰 にも助けを求めず 
何 とかかんとか生き延びてきた 

憎 しみ 
そ れがあったから生きていられた 
そ れ以外の感情は全て捨てた 
笑 う事 
泣 く事 
全 て捨てた 
心 があるからいけないんだ 

全 てのものに心を閉ざした 

生 まれてすぐからの悲惨な虐待 
鮮 明に覚えている 

火 あぶり 
熱 湯がけ 
真 冬に裸で外へ閉め出し 
意 識がなくなるまで続けられる暴力 
た まに入れるお風呂 
そ こで湯船にお湯を飲み込んでも沈められる頭 
け んざんで殴られ血だらけ 
立 てなくなっても殴り続ける父親 
意 識が戻らない日々 
バァ ファリン朝・昼・晩10錠飲む事 
食 事はなし 
お 弁当は白ご飯と玉子焼き 
で も玉子焼き、あげてたな 
欲 しいってゆうから 
白 ご飯だけかぁ 
で もゆういつ食べれるお弁当の白ご飯 
殴 られても意識を失わなかったら、朝4時まで勉強 
そ れから外で寝る事 
1 年中外で寝る事 
お 布団って、どんなのかなぁ 
殴 られて折れる歯 
ど こいったかな 
とっ といたのに 
は いはい出来るようになれたから川に飛び込んだ 
気 がついたら体中に点滴のクダ 
あぁ 〜何て残酷なのかな 
死 ねないんだね 

小 学校の卒業式の練習 
そ れくらいから記憶が全くない 
ど うしてたのかな 
20 歳頃のわずかな記憶 
初 めて出来た親友の自殺 
多 重人格だったんだって 
連 絡取れないなと思って1人暮らしの家に行った 
死 んでた 
死 後2日 
ひ とりで死ぬの寂しかっただろうな 
ご めん 
ご めんね 

相 次いでみんな自殺してゆく 
こ れで5人かぁ 
次 はあたしかな 
待っ ててね 
す ぐ行くから 

ひ とりで死なせてごめんね 
寂 しかったね 



大 量服薬 

何 十回しただろう 
50 錠から始めた 
300 錠でも失敗 
500 錠 
失 敗 
何 で見付かるの 
誰 が救急車呼んだんだよ! 
で も先生優しかったな 
「よ く意識を取り戻したね」って 
毎 回体中点滴のクダ 
手 足はベットにしばりつけ 
口 にはどぶとい呼吸器 
も の凄い痛さ 
声 が出ない 


彼 と出逢ったのは本当に奇跡だな 
優 しかった 
温 かくて温かくて 
初 めて泣いた 

あ たしの為にそんな彼が涙を流す 
温 かくて優しくて 
まっ すぐで 

そ んな彼が側にいろって言う 
俺 の側にいろって言う 
愛 してるって言う 

記 憶をしょっちゅうあたしは失うから 
彼 は何度も何度も言ってくれているらしい 
「ま た覚えてないかな」って 
「俺 が守るってゆったろ」 

切 ない 






「大 量服薬」


何 度繰り返してきた事だろう 
何 度も何度も繰り返し続けてきたこの身体 
死 にそこなったこの身体 
先 生にもよく生きていたねと 
本 当に死んでしまうよと 
だ から次に失敗したら 
い くら寝れなくても  
も う2度と睡眠薬を処方してはもらえない 
次 は失敗出来ない 

今 持っている睡眠薬は840錠程 

愛 してるとゆってくれる人がいるにも関わらず 

睡 眠薬を溜め続けてしまう 

あ たしが次に成功したならば 
愛 してると囁き続けてくれる人を 
心 の底から深い哀しみへと持っていってしまうかもしれない 
そ れなのにあたしは溜め続けてしまう 
自 分でもどうしたらいいのか分からない 
哀 しみの日々にくれさせてしまうのだろうか 
あ なたはすてきな人だから 
こ んなあたしなんかを選ぶ事などないのよ 
こ んなあたしなんかを捨ててくれていいのよ 
そ うしたらあたしは何のためらいもなく 
安 心して飲む事が出来るわ 
あ なたに嫌われようとしているのに 
あ なたはこんなあたしを愛してるという 
ど うして どうしてなの 
こ んなあたしなんかのどこがいいってゆうの 
あ なたが哀しみにくれる日々を送るのかと思うと 
あ たしは飲む事が出来ないわ 
あ たしが嫌われようとする態度はあなたには通用しないのね 
多 くの人には通用してきたのに 
あ なたには見破られてしまうのかしら 
あ なたがいるから 愛してると囁くあなたがいるから 
あ たし飲めないでいるわ 
だ から睡眠薬は溜まる一方よ 
あ たしの手では止める事が出来ないの 
ど うしたらいいの 
ど うしたらいいの

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