〜 解離性同一性障害の彼女と僕〜
 
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2010-2-2 大量服薬とコンパートメント症候群



昨 年の10月に彼女がOD(大量服薬)をして、足を大怪我して、一ヶ月ほど入院していた。

退 院してきたものの、足には麻痺が残ってしまった。一生ものの障害だ。

右 足首が動かせなくなった。

ゆっ くりめに歩くことはできるが、不安定で、走ることなんかはほとんど無理だ。


薬 を飲んだあと、昏睡状態で長時間寝返りを打つことができずに同じ体勢で眠っていたことが原因で、コンパートメント症候群というらしい。

足 が圧迫されて血がいかなかったことで、ぱんぱんにはれて、神経や筋肉が壊死してしまう病気で、ひどいと足の切断や人工透析をしないと生きられない体になっ たりすると聞いた。

今 はおもに家で足首のストレッチのリハビリをしている。ほうっておくと、足首がどんどんねじれてしまう。

神 経が傷ついたせいで、足の痛みもひどいのだけれど、不幸中の幸いで、薬が効いてくれてだいぶましになった。薬が効く人はかなり少数派らしい。

も し薬が効かなかったらと思うとぞっとする。

24 時間つきまとう足の痛みは本当にひどいもので、我慢できるようなレベルのものじゃなかった。

そ れが今後も一生つづくのかと考えると、絶望的な気分になって死んだほうがましなのでがないかと思った。


と いうわけで、みなさんに伝えたいことは、ODは本当に本当に危ないということ。

心 の病を抱えてる人でODをしたことがあるという人、すごく多いと思う。それでも、今五体満足で健康という人は、実は幸運なことなのだ。

彼 女が飲んだ薬の量はたった20錠ほどだった。



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