〜 解離性同一性障害の彼女と僕〜
 
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2008-12-19 寝付けない夜。

夜眠るのにとても苦労している今日この頃の彼女。

一晩中寝付けなくて、僕が起きてもまだ起きていたりすることもしばしばで。

朝起きてきた僕に、

「眠い、のに寝れないの」

と衰弱気味に言う。

眠たいのに寝れないってことは,本当に苦しいことで、それは僕自身も良く知っていて、だから余計どうにかしたいと思うのだけれど。。

前回処方された2種類の薬のひとつが合わないので、飲む薬は寝る前の睡眠薬1錠だけ。

それを飲んでも寝れない、ってときのための頓服的なものがあればいいのになと思ったりする。素人考えだろうか。

とにかく今度病院へ行ったときは、そのことをちゃんと言おう。

眠れるか眠れないかは、そのときの精神状態が大きいと思うのだけれど、やっぱり睡眠薬は大切で、実際のところ、ないと困るものなのだ。






2008-12-11 良くなったなと思う症状。


良くなったなと思う症状。
味噌汁をこぼしても、パニックにならなくなったこと。


彼女の世界の現実には、遠く離れた地に住むはずの両親が、今でも、すぐそばにありありと存在していて、彼女を苦しめる。

出会った頃の彼女は、味噌汁をこぼしたりなんだりすると、ひどいパニックを起こしてしまっていた。

体をめいいっぱい丸ませて、頭を抱えて、がたがた震えながら叫ぶ。

「ごめんなさい!ごめんなさい!

殴らないで!ごめんなさい!ごめんなさい!

ごめんなさい!」

「殴る人なんて居ないから。大丈夫だから。」

などと声をかけてもまるで聞こえず、気を失って、やっと恐怖から抜け出せた。


でも、今はそうじゃない。
味噌汁をこぼしても、ゴミ箱をひっくり返しても

「あー、やっちゃったよ〜」

と、笑っていられる。

そんな彼女を見て、僕はひそかに、少し嬉しくなっているのだ。


彼女と出会って三年が経ちます。

まだまだ色んな不便が多くて、治ったらいいのになと思うことの方がいっぱいですが、彼女の症状の、良くなったなと思うことのひとつです。






2008-12-9  薬の副作用

薬、たぶんセレネース、の副作用がひどくて。。
今日は彼女の体調があちこちおかしくなってしまった。

目が良く見えないと言い出したのに始まって、舌がおくに巻き込まれて痛い・目が上を向いてしまう・頭が痛い・記憶がおかしい、などなど。
「うちって駐車場あったっけ?」と聞かれて、「へっ??」となってしまった。自分の家に駐車場があるのかないのかも分からなくなってしまったらしく、自分 でも困惑していた。

セレネースは本人ももう飲みたくないと言っているし、僕も飲まない方がよいと思うのでやめることにする。






2008-12-8  久しぶりの診察日

朝5時出発。二人で車で東京の病院へ行ってきました。

病院が遠いせいで、こんなに早起きをしないといけないのが辛いところです。彼女は特に準備に時間がかかるので2時起きとかになってしまい、毎回ほとんど徹 夜になってしまいます。

前回具合が悪くて休んだので久しぶりの診察でした。

診察では幻覚がひどいことを特に詳しく伝えました。
ここのところ薬を全く飲んでいないけれど一応やれているという風に伝えたら薬が激減してたったの2種類になった。これは彼女的には、これじゃ眠れない!と かなり不満だったようだし、僕もこれで大丈夫なのかとけっこう不安だったりする。ちなみに薬はセレネースとマイスリー。


とにかくちゃんと飲んでみよう。これからは、薬がなくなってしまわないように一応僕が薬を管理しようと思った。前にもらった薬は彼女の人格の誰かがどこか にしまってしまったようでどこにあるのか分からなくなって困っていた。

最近は彼女が家事を本当に良くやってくれる。今日も夕飯にうどんを作ってくれたりしてすごい嬉しい。僕も気がついたらどんどんやるようにしないと彼女ばっ かりやるようになってしまってあかんなと思う。

夕飯のときに診察したのを覚えてる?と聞いたら覚えていないようだった。これはかなり以外だった。人格が違うようには見えなかったからだ。聞かないと気づ かないような記憶喪失が多い。解離性健忘というやつなのか、人格自体ちがったのかわからないけれど、とにかく頻繁に記憶がすっぽり抜けてしまう。

仕事をするのにも、このことはあまりにも不便で障害になっていて、働くということが難しい事情がある。





2008-12-6  ディスニーシーに行った。

もう三日前のことなのですが、なんと二人でディスニーシーに行って来ました。

行くには二人とも体調が万全で、しかも二人そろって昼に起きていなければならないので、とても難しいことなんです。

シーのようなところは、彼女の苦手なものでいっぱいで、人ごみや暗闇などは特に苦手とするところです。

三年前にもランドの方に行った事がありました。

このときは、最初に乗ったアトラクションで体調を悪くしてしまって、これは一瞬暗くなったのが原因でパニック気味になってしまったのですが、その後はほと んど医務室のベッドで過ごして、帰るのも大変でした。


でも、今回は彼女の症状は、表向き大きな弊害になることなく、普通の人と同じように、普通に行って、普通に楽しんで、普通に帰って来ることが出来た!

まず人ごみが大丈夫だった。

本人が言うには、夜で人の顔が良く見えないし風景の一部みたいだから大丈夫だったらしい。

にしてもあの人ごみが平気だったのはすごいと思う。
最後に観たミュージカルでは、真っ暗になる場面やら大音量で怖そうな場面やらが頻繁にあって、これは無理だ!と内心ひやひやして彼女の様子を見ていたのだ けど、結局最後まで、彼女はミュージカルを楽しんで観ていた。

後で

「怖いところあったけど大丈夫だったね?」

と聞いたら、

「夢中で気づかなかった!」

と返ってきた。

実際、ミュージカルが終わるともう閉園の時間で帰らなくてはならなかったのだけど、

「帰りたくない!」

と半泣きだった(笑)
そんなに楽しんでくれるとこっちまでますます嬉しい。

本当に普通の人と同じように楽しめたと思う。
僕も本当に楽しかったし、嬉しかった。

普段、病状の回復が少しずつでよく分からず、もしかしたら、自分と一緒に居たら彼女は良くならないんじゃないか?とか不安になることがあるのだけど、三年 前に比べたら良くなっているのだと確信でき、安心しました。






2008-12-1  幻覚と幻聴

食事:ラーメン、お味噌汁、お菓子等。しっかり食べられました。

睡眠:昨夜は寝れず。朝に一時間くらい寝ただけ。

外出:ラーメン屋や近所の貝塚に行けた。久々の外出。

最近の症状の悩み:幻覚と幻聴がひどい。
とくに幻覚がひどい様子で、部屋の中に数人のくっきりした人や人影、色んなものが見えるらしい。少しあいたドアなどから白い影のようなものが出たりするの がみえるとか、光のボールが光っていたり、男の人がじっとこっちを見ていたり、上からのぞいてきたり。
とても怖いそうです。


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